Micro『踊れ(オドレ)』(UMCF)を聴く

6月2日(月)

5月21日にCDを手に入れてからヘビーローテで聴き続けている。男のアーティストで買ったのはTOKIOの『本日、未熟者』以来である。初めは日テレドラマ「おせん」の主題歌として聴いて、いい曲だと思った。何と言うのか、男のヒロイズムを刺激されるのである。しっかりと大地を踏みしめて立っている、かっこいい自分という感じなのだ。

CDを買って、歌詞を読んでみた。20代の特に地位も力もない若者の最良の認識と思想が表現されていると思った。僕らは喜びも悲しさもみなで共有したい。無関心が一番の悪なのだ。でも悲しさ自体は消すことができない。僕らは無力である。だから僕らは踊る。悲しいままに踊る。何かを守るために。

苦しみ悩んでいる人の苦しみはその人にしかわからない。でも、僕らはその苦しみを少しでいいから分けてもらいたい。僕らも成長したいのだ。だから僕らは踊る。悲しさを笑う。すべてを突き抜けるために。

Microというアーティストの世の中や音楽やダンスへの想いが凝縮された歌詞で表現されている。Microはギリシャ語起源の言葉で「微小な、微小なものを拡大する」の意味がある。Microはまさに今の若者の、小さな粒となって拡散している想いを拡大して表現してくれている。現代の若者の最も良質な部分が彼を通じて伝わってくる。

ただ、同じCDに入っている『Yukiyanagi』にはあまり共感できなかった。雪柳~We're watching you~というサブタイトルからも想像できるように、これは女性に向けた歌である。これに関しては女性の感想を聞きたいところだ。

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勝利のBIG WAVE!!!を聞いてほしい

11月16日(金)

アニメ『ロビー&ケロビー』の主題歌として、登場人物のアテナがユニットを組んで歌うという設定で『勝利のBIG WAVE!!!』という曲が今週水曜日に発売されている。オリコンのデイリーは、発売前日に13位、発売日に24位、2日めに46位とほぼ倍々の勢いで落ちている。

このアニメは、テレビ東京系の日曜日の午前9時半から10時の枠の中の15分アニメである。元々このアニメ自体が広く知られていないし、歌っているメンバーも、アテナ役の新垣里沙(モーニング娘。)以外はあまり知られていない。前作の辻希美の曲も初動は5千枚に届いていないから、それほど売れるとはファンの間でも思われていなかった。

ただこの曲は、ファンのひいき目はあるのだろうが、かなりの良曲である。聞いていると自然とテンションが上がって元気が出てくる。元気になりたい多くの人に聞いてもらいたい曲である。わたしは業界の人間ではないから売り上げにそれほど関心はないけれども、この曲は大勢の人に聞いてもらいたくなった。

下のリンク先で無料で聞けるので関心を持った方は、ぜひ聞いていただきたい。

勝利のBIG WAVE!!!

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RYTHEM『桜唄』を聴く

3月5日(月)

ひさしぶりにRYTHEMのCDを買って聴いている。初めて買ったのは2004年の8月頃である。その頃、日本テレビで『光とともに』という自閉症の子供を持つ母親が主役のドラマがあって、その主題歌がRYTHEMの「万華鏡キラキラ」だった。YUIとYUKA2人のハーモニーの美しさと洗練された歌詞に惹かれてCDを買った。後は『ウタタネ』というアルバムを買ったくらいか。

今回『桜唄』を買ったのは、正月に2人がラジオをやっているのをたまたま聴いていい曲だと思ったからだけど、何回か繰り返し聴いているうちに、これはかなりの出来だなと思えるようになってきた。

『桜唄』に収録されているのは、「桜唄」と「霞桜」である。そのうち「桜唄」には2つのバージョンがある。どちらも恋人との別れを女性の立場で歌っている。本人たちも言っているように桜についての曲を作るのは大変だろうと思う。日本人の桜への思いは和歌や小説はもちろん歌謡曲でもJ-POPでもそれこそ無数に語られている。この中に飛び込んで新しい曲を出すのだから、ありふれたモノを作ってもまたかと思われるだけである。

しかし2人はその困難な曲作りに成功している。「桜唄」の冒頭は「桜舞い落ちてゆく 空からはがれるように」といきなり新しい表現から始まる。また「来年はどんな色した桜が咲いていると思う?」という歌詞もある。桜の色を問う表現って今まであっただろうか。でもそれは自分の心の風景を問うものでもあってけして不自然ではない。桜の散るさまを見ながら、散らないでと願う。永遠を信じていたのにそれは儚いものだと知り、それを悔しく思う。平凡な女性の心を描きながら表現としては新しい。

「霞桜」の方は、同じ男女の別れを描きながらもより切ない内容だ。桜が散ってしまったようにあなたとの恋は終わったはずなのにあなたへの思いは変わらずに残っている。その切なくて悲しい思いを絶唱している。歌の原型は叫びであるという説を思い出させるような歌い方である。

ただ男が聴くとけっこうセクシーな歌でもある。それはすでに別れた恋人の体の感触まで忘れられないと暗に歌っているからだ。同じフレーズの繰り返しと最後の好きーという叫びが女性の性の衝動の感覚まで伝えている。こちらまで歌の感覚に巻き込まれてしまいそうだ。

大人の女性として恋や別れを経験しそれを歌として表現する。RYTHEMは3年前より成長している。それがうれしくもあり頼もしくもあり少し切なくもありで、だからこそまた応援したくなる。

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