青野仲達著『ハーバード式英語学習法』(秀和システム)を読む。
12月30日(水)
この本のタイトルには「グローバル時代を生き抜くための」という言葉が頭にあって、さらには「ハーバードの非ネイティブが実践するメソッド!」という文句も付いている。また「5行エッセイを書くだけで『世界標準の英語』が話せるようになる!!」とか「The Harvard-Style 5-Line Essay Method」という文句もある。著者名にも「Gaba設立者」、「Aono Chutatsu」と付いている。表紙に示された情報だけで本の中味がだいたいわかるような気がしてくる。
実際に読んでみると、ハーバードは大げさだけど、ふだん英語を勉強している者にとっても役に立つことが書いてある。著者は英語を勉強するのは自分の考えを伝えるためだと言う。そのためには書く力を身に付けるのが最も大切なことで、その中核になるのが「5行エッセイ」であり、「5行エッセイ」を書くという実践を積み重ねていけば、話す力も身に付くと主張する。
本書では5行エッセイの書き方と5行エッセイを応用してスピーチや英会話、ディベート、ディスカッションに結びつけるコツなど、なるほどこのように勉強していけば、書く力と話す力が身に付くだろうなという方法が簡潔にわかりやすく述べてある。わたしも早速、実践したくなった。
この本は、英語で何か書きたいと思いながらも書けないでいた人たち、英語を書くということに対してハードルが高いと思っている人たちに特に薦めたい。わたしがそうだからである。
(12月13日読了)
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