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レヴィ=ストロース、川田順造訳『悲しき熱帯Ⅱ』(中公クラシックス)を読む

10月9日(金)

4月から読み始めて10月に入ってようやく読み終えた。Ⅰを読み出したのが去年の12月上旬からだから、一作品を読み終えるのに10ヶ月ちょっとかかったことになる。なぜこんなに時間がかかったのかと考えてみると、いくつかの理由が思い浮かんでくる。本の内容についてはⅠである程度まとめてあるので、ここではその理由を書いておきたい。

まずは一文に込められた情報の濃密さである。1つの文に実に様々な情報が濃密に詰め込まれているため、それを理解するためには自分でその文を一々解きほぐして読んでいく必要があった。

次に風景や道具、人物描写がほとんど文章だけで表現されているため、実際にそれを見た人でないと想像が難しいことである。できれば写真や図解や映像もあればもっと理解しやすかったように思うのだが、これは1950年代の作品だから時代の制約もあってしかたのないことなのだろう。

3つめはその翻訳調の文体である。日本語だけでは何を言っているのかさっぱりわからなくて、原文のフランス語では何と言っているのか、英語翻訳版ではどう表現しているのかと何度も参照したくなった。

こういう本は文化人類学について相当の知識があるか、あるいは文化人類学者が読むとおもしろいのかもしれない。わたしにとっては、あまりにもハードで歯が立たない印象だけが読後感として残った。

(10月4日読了)

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