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宮下恵茉著『なないろ レインボウ』(ポプラ社)を読む

5月16日(金)

中学校に入学した女の子の1年間を描いた物語である。進研ゼミ中一講座で1年間連載された物語が単行本化された。装画・挿絵はカタノトモコ。

物語は二人の女の子の友情を中心に進行していく。気が合うから友達になったのに、その友情を阻むような様々な試練が二人を襲う。特に大きな事件が起こるわけではないが、部活、勉強、恋、学校行事など様々な出来事の中で、二人の友情を試されるようなことが次々と起こる。その二人を土壇場で救ったものは何か。

全12話のタイトルには、すべて季節と空に関わる言葉が当てられている。第一話「虹の切れはし」、第二話「五月晴れ」、第三話「梅雨空」など。そのため、物語と季節と空とが全編を通じてリンクしているように感じられる。大きな空の移り変わりに対応するように、物語が展開していくのである。

読後感は爽やかだけど、二人の乗り越えてきた1年を思うとジワッとこみ上げてくるものもある。5月の上旬に神戸で旧友との集まりがあった時に、この本を友達に紹介したら、大阪在住の友達の高2の娘が興味を抱いて一気に読んでしまった。くわしい感想は聞けなかったが「どこかで本当に起こっていることみたい」という意味のことを言っていたように思う。

(5月11日読了)


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