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2014.02.02

宮下恵茉・作 宮尾和孝・絵『ガチャガチャ☆GOTCHA!』(朝日学生新聞社)を読む

2月2日(日)

副題は「カプセルの中の神さま」。ある街のそれぞれの季節で悩んでいる子供たちの前に現われるガチャガチャの神さまたち。子供たちはどうやって悩みを解決してもらえたのだろう。子供たちだけでなく、悩んでいる大人たちも元気がもらえる物語。

悩んでいる子供たちの前に神さまは現われる。しかし神さまが何かをかなえてくれるわけではない。神さまは悩みを解決するためのきっかけや勇気をくれる。あとは自分で何とかするしかない。この物語の神さまたちは、厳しいけれど優しい。子供たちは悩みを通じて成長していく。

大人だって悩んでいる。だから大人も時には神頼みをしたくなる。だが、大人も、いや大人だからこそ、目の前の悩みは自分で解決するしかない。この物語はそう思わせてくれる。

ということは、この本自体が、読んだ者にとってガチャガチャの神さまであるとも言えるだろう。

(1月29日読了)

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