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2014.01.25

森見登美彦著『有頂天家族』(幻冬舎文庫)を読む

1月25日(土)

京都に住む狸の家族を中心とした抱腹絶倒の物語。狸のほかに天狗も出てきて人間は脇に置かれている。最初から最後まで荒唐無稽でドタバタした物語なのだが、その背景に京都の街や神社、森があって、物語に独特の世界観を与えている。狸や天狗が人間と共存していても別に不思議ではない気がするのは、物語の舞台が京都だからだろう。

一応あらすじらしきものはあるのだが、読者はそれを知ってから読むよりもこの物語世界に直接入り込んでその豊かさを味わうべきだろう。ただ、京都を知っている人の方がより楽しめるかもしれない。

(1月24日読了)

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