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2013.07.01

過去の読んだ本の感想(シリーズ)4

7月1日(月)

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1987年9月17日(木)

『高校生のための 批評入門』(筑摩書房)

一匹の犬の死について J.グルニエ 成瀬駒男 訳

問い:「可能な程度」が「ほとんど無にも等しい程度」と言い換えられることによって、どんな変化が生じるだろうか。

作者ははじめ「可能な程度、自然に逆らうわけである。」と言おうとした。しかし、それは読む者に誤解されかねない。可能ならば、たとえ臓器移植をすることだってできるのだとしたら?そんなことに作者が感動しているわけではない。作者にとって、死に逆らうことのできない範囲内での、無力な看病こそが感動なのである。

無に等しい逆らいこそが人間の本性である。

解説。

人間の尺度では、最大限のあらゆる努力(臓器移植も含む)→可能な程度。
不死なる者の尺度では→ほとんど無にも等しい程度。

最大限がほとんど無に等しい。しかし無ではない。そのすきまに人間性はある。

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