越水利江子(こしみず・りえこ)・作、結川(ゆいかわ)カズノ・絵『リンカーン アメリカを変えた大統領』(角川つばさ文庫)を読む
6月18日(火)
5月に見た映画『リンカーン』が伝記的な物語ではなかったため、もう少しリンカーンの生涯を辿った物語を読みたいと思っていた。ちょうどそのタイミングで著者がこの本を出したことを知り、読んでみることにした。この著者は児童文学作家で、以前『ヴァンパイアの恋人』という作品を楽しく読んだ記憶があった。
子ども向けの本ではあったが、リンカーンの激動の生涯をまるでドラマを見ているように感動しながら辿ることができた。また、歴史の勘所がしっかりと抑えられていて、19世紀中ごろからの奴隷制を中心としたアメリカ史の流れを知ることもできた。
この本を読んだ後だと映画の理解も深くなる。また映画を観たくなった。まだ映画を観ていない人はこの本を読んでから観た方がいい。
(6月13日読了)
« 過去の読んだ本の感想(シリーズ)3 | トップページ | 小林凜著『ランドセル俳人の五・七・五』(ブックマン社)を読む »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 読んだ本39冊(2019.07.15)
- カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳『日の名残り』(中公文庫、1994年)を読む(2018.08.10)
- カズオ・イシグロ著、小野寺健訳『遠い山なみの光』(ハヤカワepi文庫,2001)を読む(2018.06.01)
- 読んだ本3冊(2018.04.19)
- 菅野覚明著『吉本隆明―詩人の叡智』(講談社学術文庫)を読む(2018.02.18)
この記事へのコメントは終了しました。
« 過去の読んだ本の感想(シリーズ)3 | トップページ | 小林凜著『ランドセル俳人の五・七・五』(ブックマン社)を読む »
コメント