過去の読んだ本の感想(シリーズ)3
6月9日(日)
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1987年9月5日(土)
『高校生のための文章読本』(筑摩書房)
1. 『ピエールとジャン』序文 モーパッサン 稲田三吉訳
設問:「燃えている炎や、野原の中の一本の木を描くにしても、その炎や木が、われわれの目には、もはやいかなる炎、いかなる木とも似ても似つかないものに見えてくる」(三・8)とはどのような状態をいうのだろうか。
解答:わたしたちは、ふつうに木を見る時、あらかじめ「木」という言葉にからみついている概念で見てしまう。しかし、実際に見ている木は、他のどの木とも異なる世界中でただ1本の木のハズだ。
だから「木」という概念をいったんよそに置いといて、見ている木そのものと対面してみると、その木が、いかに他の木とちがうかというその木の独自性が見えてくる。その時、その木は、「木」ではない。私が見ている、私だけの個別な対象である。
2. “夜と霧”の爪跡を行く 開高健
設問:「一度微塵に砕かれてみたいと思っていた予感」(七・16)とはどんなものであったと想像できるだろうか。
解答:言葉ですべてが表現できるという自信と、何も表現できないのではないかという不安が作者にはあった。そして「“夜と霧”の爪跡を行く」時、彼は完全に言葉を失なった。表現したいことがあるのに、言葉はなかったのである。
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