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2013.06.02

過去の読んだ本の感想(シリーズ)2

6月2日(日)

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1987年4月12日(日)

『先生 ご栄転ですか』(久志冨士男、青磁社)

腹の底まで、僕に絶望感を起こさせる。底辺校で働くには、パワーが必要だと言うのだ。僕にはパワーがない。

しかし不快感はない。真の教育者が書いた本である。自己の無力感におびえながらも、彼の正しさが実感できる。

1987年6月4日(木)

上野瞭著『ひげよ、さらば 上・下』(新潮文庫)

「ヒゲよさらば」のヨゴロウザの暗さ。そして1匹1匹がバラバラな猫たちの暗さ。そして、猫がまとまった時の暗さ。この物語は暗い。暗すぎる。

―この世界がすばらしいもののように思える日がくる。そのうちに、この世界を、どうしてすばらしいなどと考えたのじゃろうと思う日がくる。それから、この世界が、わしらの考えにおかまいなしにあるものじゃとわかる日がくる。―

世界を認識し、それに主体的に関わることは、不可能なのか。世界を認識するとは、世界が我々の考えとお構いなしにあるということを知ることなのか。世界は変えることのできないものなのか。

つまらない。

猫たちはまとまろうとする。その中で独裁者(ヨゴロウザ)が生れる。独裁者は、猫たちをまとめるために暴力に訴える。猫たちはまとまるどころか、憎しみ合うようになる。独裁者は、マタタビに走る。

すべてはヨゴロウザの夢の中。年老いたヨゴロウザが、若い猫に語り聞かせる物語。

まとまる必要があるのは、敵がいる時だけ。

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