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伊藤和磨著『腰痛はアタマで治す』(集英社新書)を読む

9月16日(金)

著者は1976年生まれの元Jリーガーで、腰痛のために現役を引退した。現在は腰痛の改善を主としたパーソナルトレーナーやキネシオロジストとして活動している。この本では、腰痛のしくみや痛みの原因、病院で治らない理由、治し方と予防法などについて記している。

著者は腰痛の主な原因は日常の姿勢の歪みにあるとしている。つまり腰痛も生活習慣病の一つなのである。だからまず大切なのは、正しい姿勢とは何かを体得すること、気がついた時にはその姿勢にすぐ戻すようにすることであると唱える。そして、正しい姿勢でいるためにはある程度のトレーニングが必要であるとして、そのトレーニングの方法をいくつか紹介している。

また、職場でいかに腰に負担をかけないかということで作業環境づくりの方法、腰に無理をかけないような日常の動作、さらには、腰を痛めないゴルフの方法についても解説している。

自分としては、読んでみて大体の考え方はわかったつもりだが、細かい理屈やトレーニングの方法については、この本だけではわかりにくい所もあった。具体的なトレーニング方法についてはネットを検索すれば出てくるので、この本では基本的な考え方がわかるだけでも十分だろう。

ただ、この本を読みながら、日常で自分なりに正しい姿勢を取るようにしていたのだが、読み終えてしばらくして、床の上の書類入れを取ろうとして腰を痛めてしまった。何とも皮肉な話だが、これは自己流ではダメな証かもしれない。やはり最初はその道のプロに、できれば著者自身に正しい姿勢の取り方を教わりたいものである。

(9月15日読了)

腰痛はアタマで治す (集英社新書)

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映画『うさぎドロップ』を観る

9月6日(火)

9月1日(木)の映画の日に、新宿ピカデリ―で『うさぎドロップ』を観てきた。『コクリコ坂から』とどちらを観るか迷ったけど、人気子役の芦田愛菜ちゃんの演技を一度映画で観てみたいという気持ちが勝って『うさぎドロップ』を選んだ。

マンガが原作なのだが、わたしはマンガは読んでいない。でも、TVの宣伝を観ていたから何となく大まかなストーリーはわかっていた。要は、ひょんなことから20代の若者が6歳の幼女を引き取って子育てをする話である。

実際に観てみると、ちょっと違う気がした。まず、りんという名の幼女が単なる子供ではない。母方の祖父の隠し子であり、これが真実なら主人公のおばに当たることになる。また演じる芦田愛菜も外見は幼女なのに中味は女であるように演じている。ところどころで色っぽくさえ見えて、正直、売出し中の桐谷美令や若手女優の香里奈が霞んで見えるほどであった。

そしてりんは父を亡くしてひどく傷ついている。主人公のダイキチがこの子を引き取ろうと決めたのは、この傷ついた姿を観たからである。男は傷ついた女を観るとほってはおけないものだ。そして助けようとするものである。

話の筋としては子育て話で実際そういう感情も表現されている。だが主人公が養子という選択をしようとするとりんは「ダイキチはダイキチだよ」と言って断る。そしてダイキチもあえて無理強いはしない。

源氏物語には、主人公の光源氏が紫の上という少女と結婚するという話がある。『うさぎドロップ』の隠れた主題は、この現代ではタブーとされる大人の男と少女の恋愛なのかもしれない。つまりこの映画はロリコンが隠れた主題とも取れるのだ。

この映画はとにかく芦田愛菜ちゃんがかわいいし、主人公はイケメンの松山ケンイチだしで、それだけで楽しい映画なのだけれど、主人公の妄想シーンも挟まれていて、何となく主人公の変態性も暗示されている。ちょっと勘繰りすぎかもしれないけど、監督がSABUということからも、単純な映画ではないだろうとは推測できる。

うさぎドロップ

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