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2010.08.16

明治座の舞台『つばき、時跳び』を観る。

8月16日(月)

8月14日(土)の午後、明治座に舞台『つばき、時跳び』を観に行った。明治座に行くのは初めてで、こういう幕間が2回ある3時間もの長丁場のお芝居を観るのも、新宿コマ劇場の舞台『シンデレラ』以来ひさしぶりだった。

原作は梶尾真治の同名小説で、このブログでも7月19日に紹介した。主演は福田沙紀と永井大、脚本・演出はキャラメルボックスの成井豊、音楽監督は同じくキャラメルボックスの加藤昌史である。他にもキャラメルボックスの役者が脇を固めており、それだけでも明治座カラーにキャラメルボックス風味な芝居が想像できる。

物語は原作とはだいぶ違っていた。主人公の新進作家・伊納淳(いのう・じゅん)(永井)が、創作活動に専念するために熊本の百椿庵(ひゃくちんあん)に越してきて、そこで幕末の娘・つばき(福田)と時を越えて出会うというところは同じなのだが、親戚や友達など原作にない人物が出てくるし、幕末の場面では坂本龍馬まで出てくる。また、はでなアクションシーンや殺陣、ギャグまでも満載である。周りで大ウケしている女性たちがいたから、こうしたシーンがたぶんキャラメルボックス風味なのだろう。

実はわたしは、アイドルグループのハロープロジェクトのライトなファンで、アイドルの真野恵里菜を観るのも楽しみの一つだった。真野は主人公の親戚の仰烏帽子綾(のけぼし・あや)と幕末の団子屋の娘との2役を演じていた。綾は受験を控えた高校3年生という設定だったが、周りの役者の背が高いせいもあるのか中学生のように見えた。それに団子屋の娘も15歳くらいに見えた。だが、長い黒髪は鮮やかに輝いて美しく、まるで原作からイメージするつばきの髪のようだった。また運動神経もよく、広い舞台できびきびと演技をしている姿が印象的だった。ひとつ惜しいのは、わたしが3階の観客席にいたために、セリフのよく聞き取れないところが何カ所かあったことである。

主役の永井と福田はよく映えていて、正直、ここまで舞台映えのする役者とは予想してなかった。特に永井は背が高くてイケメンであり、こういう大舞台に向いている。

幕間には土産物屋を見て回って、熊本コーナーで「いきなり饅頭」を買ったり、喫茶店でコーヒーを飲んだりと明治座のクオリティの高いサービスを楽しめた。その分、自販機なら120円のペットボトルのお茶が180円したりと値段も高めではあったが。

ただ、明治座に芝居を観に行くというのは、わたしにとっては時期尚早だったかもしれない。かつての新宿コマにも言えたことだが、明治座の芝居は幕間も含めての娯楽であり、爺になって茶飲み友達と出かけて初めて本当に楽しめるもののようである。

つばき、時跳び

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