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2010.07.25

サイトウアカリ著『犬と私の10の約束』(角川つばさ文庫)を読む

7月25日(日)

主人公の10代の少女に母が教えてくれた、犬を飼う時に犬としなければならない10の約束。ただし、母は9つめの約束までしか教えてくれなかった。母は亡くなり、まるで母の生まれ変わりのような犬がやってくる。少女は11歳からその犬と暮らす中で、犬との約束を一つずつ守っていく。そして最後の10個めの約束が明らかになる日がやってくる。

よくできた物語で、特に犬との10の約束は本当にそうだなあと思う。ただ、出てくる犬も登場人物もいかにもお話の中の人たちだなあという感じもする。こうすればたいていの人は感動してくれるということをよくわかっている人が作ったお話といった感じなのだ。

そう思って著者の略歴を見ると、サイトウアカリ=澤本嘉光(さわもと・よしみつ)、電通にてCM企画・制作にたずさわる、とある。また発行所は、株式会社アスキー・メディアワークスである。そしてこの物語はもちろん映画化されている。つまり、最初からマルチメディア戦略の一環として作られた物語であることが推測できるのだ。

そういう大人の事情が何となく透けて見える本ではあるが、よくできた物語であることは確かだから、読んで損したという感じはしない。

(7月22日読了)

犬と私の10の約束 (角川つばさ文庫)

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