F.SCOTT FITZGERALD著『THE GREAT GATSBY』(PENGUIN)を読む
5月4日(月)
映画『偉大なるギャツビー』や村上春樹訳『グレート・ギャツビー』でも知られる20世紀前半のアメリカ小説の名作。一日10ページ程度読み進んだが、読まない日も多く結局読了に2か月と少しかかってしまった。わからない単語が多かった割には、楽しめた小説だったと思う。
話は中西部の資産家の息子である主人公が、大学を卒業して数年後に東部に引っ越してくるところから始まる。場所は、ニューヨークの東部にあるマンハッタンにそっくりな小さな離島の北西端である。その島には富裕層が集まっており、主人公とその知人たちとの交流がまず描かれる。
富裕層の中でも群を抜いているのがギャツビーという名の30代前半の男である。ギャツビーと主人公は知り合いではない。ギャツビーは主人公の家の隣の巨大な屋敷に一人で住んでいる。その屋敷では頻繁にパーティが開催され、多くの得体の知れない連中が集まっては乱痴気騒ぎを繰り返している。
ある日、なぜかそのギャツビーが主人公に接近してくる。果たしてその目的は。ギャツビーとはいったい何者なのか。その後、物語は謎を秘めたギャツビーを中心に進んでゆく。
話の筋はわかったのだけど、なぜギャツビーはグレートなのか、なぜこの作品が名作と評価されているのかについてはよくわからなかった。今のわたしの読みでは、哀れなギャツビーだからである。今後は村上春樹訳、さらには野間正二著『「グレート・ギャツビー」の読み方』を読むことで、読みを深めていきたい。
(5月1日読了)
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