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内田樹・釈徹宗著『はじめたばかりの浄土真宗』(本願寺出版社)を読む

3月9日(月)

『いきなりはじめる浄土真宗』に続く後編。わたしは仏教についてくわしくはないが関心はあって、以前から機会があったら読もうと仏教の教えや宗教史、悟りや瞑想の本などを集めていた。でも、中々読む気になれないでいたところに、この本に巡り合えたわけである。

この本では、宗教とは何か、宗教と社会をつなぐものとしての倫理、浄土真宗の悪人正機とは何か、親鸞の教えとは?など、仏教を理解する上での基本となる考え方が、実にわかりやすく説明されている。浄土真宗がこれほど日本独自の宗教だったとは初めて知った。それにわたしたち日本人の日常の倫理が浄土真宗の影響を強く受けていることもわかった。ただ、その倫理が現在かなり崩れてきているのも確かなのだけど。

それに内田先生のレヴィナスの思想についての考え方もとても参考になった。実はレヴィナスの本も文庫本になっているものを集めていて、いずれ読むつもりでいたから2重にお得な本であった。

思えばカントの倫理学も宗教と社会をつなぐものとして、近代社会の黎明期に生まれたものだった。そしてそれは現代の生命倫理の問題ともつながっている。わたしたちは宗教のない社会に住んでいるのではなく、宗教が世俗化された社会に住んでいるのである。

(3月7日読了)

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