茨木のり子著『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書9)を読む
2月24日(火)
詩人の茨木のり子が自分の好きな詩を紹介した本。文章は散文なのだがどこか詩的で一気に読むのがもったいない気がした。そのため読み終えるのに半年近くもかかってしまった。主に戦後の詩が載っているが、戦前の詩も3つ、外国の詩も2つ入っている。目次を見ればわかるように、生まれてから死ぬまでの人生の折々にふさわしい詩が並べられている。
1979年に第1刷が出て2008年には第66冊が発行されていることからも、この本の根強い人気がうかがわれる。普段は詩に触れることのない人でも、この本を読めば詩の魅力に気づくはずである。
1つだけ残念なのはこの本の性格上、茨木さんご自身の詩が載っていないことである。まあこれは茨木さんの詩集を買えば済むことなのだけど。
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