大野裕著『「うつ」を治す』(PHP新書)を読む
5月15日(木)
うつ病も含めた<うつ>状態を治すための本。著者は皇太子妃の雅子様の治療にも関わっているうつ病の権威。はじめに<うつ>についての医学的な説明がある。<うつ>は病因による分類ではなく症状による分類なのだという。次に治療法についての3つの方法に関して説明がある。心理的治療、薬物療法、社会的治療である。いわゆる憂鬱な状態からうつ病まで様々な段階があるし、症状が重い場合は治療に時間もかかる。でも辛抱強く治療を続ければ必ず治る病気なのである。
私自身には特にうつ症状は出ていない。対人恐怖症気味ではあるが。でも心理的治療の説明など症状が出ていない人にとっても、生きていくうえでの心構えとか人間関係で問題が生じたときの対処法など参考になる部分もあった。それに今後いつうつ病になるかわからないし知人や友人がうつ病になる場合もあるだろう。そういう意味では読んでよかったと思う。
(2006年6月24日読了)
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