宝彩有菜著『気楽なさとり方』(日本教文社)を読む
4月15日(火)
著者の「気楽なさとり方」はシリーズになっていて、これがその最初の著作である。禅宗では十牛図なる悟りの段階を示した図が伝えられているらしいが、それをギャグ漫画家の谷岡ヤスジの画で再現した。欲望を牛に喩えて、牛を見つけて、走り回る牛を捕まえて自在に乗り回し、やがては牛を再び放つまでの過程が描かれる。
喩えは異なるが、さとりの段階や方法については前に読んだ「心がどんどん晴れる」とほぼ同じことが書いてある。わたしには前の本の方がしっくりいった。人によって合う本がちがうと思うので、シリーズが図書館や本屋に揃っているなら、パラパラと読み比べて自分に合いそうな一冊を選べばそれで十分と思う。理屈や方法がわかれば、あとは実践あるのみということだ。
(4月15日読了)
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