村上春樹・柴田元幸著『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』(文春文庫)を読む
4月4日(金)
2003年にサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を村上春樹が訳した。ここにはその翻訳をめぐる事情と作品論をかねた2つの対話に、村上による作品の解説、柴田による作品のアメリカ文学における位置づけが載っている。
社会に反抗する青年像から自己のあり方を模索してさ迷い続ける永遠の少年像へと変換して日本の読者に提示することが、今回の翻訳の主な目的だったらしい。わたしは村上訳を読んでいないので何とも言えないけど、対話は刺激に満ちたものだった。
(2006年8月19日読了)
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