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劇団ひとり著『陰日向に咲く』(幻冬舎)を読む

4月18日(金)

5つの短編からなる作品集。各々ホームレス、アイドルオタク、させ子、多重債務者、売れない芸人を主人公とし、すべての作品に各々の主人公たちが何らかの形で関わっている。つまりこの本は、短編集でありながら一つの統一された小説の世界を描いている。

読後感は、劇団ひとりの一連のコントを見終わった感じと言おうか(見たことはないけど)。とにかく笑える。旅行中の電車と飛行機の中で読んでいて、笑いをこらえるのが大変だった。社会から逸脱した人間たちの真面目でありながらどこかおかしい言動に笑えるのだ。下手をすれば日本映画にありがちなただ暗い話になりがちなところをうまく笑いに変えている。秀作だと思う。

(2006年8月4日読了)

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