« Roald Dahl著『Matilda』(A PUFFIN BOOK)を読む | トップページ | M書房の閉店 »

2008.03.14

小泉義之著『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書)を読む

3月14日(金)

小泉流デカルトの読み方。デカルトの『方法叙説』、『省察』、『情念論』を読み進めながら、善く生きるとはどういうことかを考察している。デカルトの教科書と言うよりは、デカルトを通して哲学をしている。

デカルトの哲学は小泉流に読むと破壊力があって魅力的だ。神学と世俗的価値観の間のような場所にデカルトはいる。だからこそその哲学は危険なものである。ソクラテスが死刑になったように、当時の社会からデカルトが抹殺されたとしても不思議ではない。

富や名誉や家族に恵まれて良く生きることでも、道徳的に正しく生きることでもなく、善く生きるとはどういうことか。デカルトは喜ばしく生きることだと言う。そして喜ばしく生きるとは、心と体を自由に動かせることだと言う。自然に思いのままに生きることが善く生きることなのである。感動的なほど単純な真理だ。

独我論、神の実在証明、宇宙の無限性、心身2元論など、自然科学の発展した現代には場違いなテーマに見えるけれど、よく読んでいけばそんなことはなさそうだ。わたしたちがデカルトの水準をまだ越えていないから、デカルトは読み継がれて行く必要があるのだろう。

(3月14日読了)

« Roald Dahl著『Matilda』(A PUFFIN BOOK)を読む | トップページ | M書房の閉店 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17593/40497061

この記事へのトラックバック一覧です: 小泉義之著『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書)を読む:

« Roald Dahl著『Matilda』(A PUFFIN BOOK)を読む | トップページ | M書房の閉店 »

フォト
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

読み助の本棚

  • 読み助の本棚
    ブクログ