M書房の閉店
3月15日(土)
NHKのラジオ語学講座のテキストは、毎月駅前のM書房で買うことに決めている。そこで今日もいつもの月のように出かけて行ったら、張り紙が貼ってあり、2月20日で閉店したと書いてあった。2月20日はわたしが最後にここで買い物をした日であった。
M書房で初めて本を買ったのは1993年の3月頃で、川喜多八潮著『日常性のゆくえ―宮崎アニメを読む―』(JICC出版)だった。それから15年になる。
最近では本を買うのは主にアマゾンなどのオンライン書店に限られ、M書房ではNHKのテキストを買うくらいであった。でも近くに大型書店もあるのだが、あえてM書房にしていたのはこの本屋に小さいながらも静かで知的な雰囲気があったからである。
また、良心的な町の本屋がなくなる。後に残るのは大型のチェーン店かマンガや雑誌ばかり揃えたあまり知的でない本屋だけだ。寝台列車がなくなるのも寂しいことだけど、こういう小さな本屋がなくなるのも寂しい。ただ、どちらも時代の流れとして仕方のない面もあることは確かなのだけれど。
追記。
後日、M書房のブログを見たら、平成12年開店と書いてあった。ということは1993年当時とは経営者が違うのか。店の雰囲気がほとんど変わらなかったので、気づかなかった。(3月20日記)
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