高橋祥友著『自殺の心理学』(講談社現代新書)を読む
2月17日(日)
自殺の防止策について精神医学の立場から解説した本。はじめに自殺の現状を述べどんな人が自殺するのか、その危険因子をあげている。次に世代別の自殺行動の特徴を青少年期、中年期、老年期に分けて述べ、最後に自殺の予防策について述べている。やはり周囲が精神科の医者に相談して入院、通院させるのが一番いいようだ。
自殺をいかに防止するかという観点からわかりやすく整理されており、特に自殺のサインを発している人に周囲がどう対処すればいいのかがよくわかる。ただ自殺はなぜ防止すべきことなのかという根本については述べられていない。あくまでも自殺防止の方法論についての本である。
(2007年6月3日読了)
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