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齋藤孝著『自然体のつくり方』(角川文庫)を読む

12月29日(土)

西欧流の生活様式が浸透するにつれて、日本人が喪失してしまったのが自然体であり、この本では自然体を取り戻すための様々な実践のヒントを示している。自然体とは腰やハラが据わって上体は柳のごとく柔軟な身体の構えのこと。かつては日常の生活や労働の中で自然に身についていたことを、今は意識して技化しなければいけないと説く。

また、その延長線として、レスポンスする身体という概念が提起されている。自然体を身につけた上で、西欧化された空間においてコミュニケーションを十分取れるためには、このレスポンスする身体を技化する必要があるとして、演劇のワークショップやゲームの中でそれを身につける方法を紹介している。

以前から身体論には興味があったが、その興味の中心にまさに氏の自然体があったのだと今回読んでみてわかった。わたしの固くなってしかしフラフラと定まりのない、反応の鈍い体を何とかしなければ、ますます生きづらくなることはもうわかりきったことなのだ。(12月26日読了)

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