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2007.03.05

RYTHEM『桜唄』を聴く

3月5日(月)

ひさしぶりにRYTHEMのCDを買って聴いている。初めて買ったのは2004年の8月頃である。その頃、日本テレビで『光とともに』という自閉症の子供を持つ母親が主役のドラマがあって、その主題歌がRYTHEMの「万華鏡キラキラ」だった。YUIとYUKA2人のハーモニーの美しさと洗練された歌詞に惹かれてCDを買った。後は『ウタタネ』というアルバムを買ったくらいか。

今回『桜唄』を買ったのは、正月に2人がラジオをやっているのをたまたま聴いていい曲だと思ったからだけど、何回か繰り返し聴いているうちに、これはかなりの出来だなと思えるようになってきた。

『桜唄』に収録されているのは、「桜唄」と「霞桜」である。そのうち「桜唄」には2つのバージョンがある。どちらも恋人との別れを女性の立場で歌っている。本人たちも言っているように桜についての曲を作るのは大変だろうと思う。日本人の桜への思いは和歌や小説はもちろん歌謡曲でもJ-POPでもそれこそ無数に語られている。この中に飛び込んで新しい曲を出すのだから、ありふれたモノを作ってもまたかと思われるだけである。

しかし2人はその困難な曲作りに成功している。「桜唄」の冒頭は「桜舞い落ちてゆく 空からはがれるように」といきなり新しい表現から始まる。また「来年はどんな色した桜が咲いていると思う?」という歌詞もある。桜の色を問う表現って今まであっただろうか。でもそれは自分の心の風景を問うものでもあってけして不自然ではない。桜の散るさまを見ながら、散らないでと願う。永遠を信じていたのにそれは儚いものだと知り、それを悔しく思う。平凡な女性の心を描きながら表現としては新しい。

「霞桜」の方は、同じ男女の別れを描きながらもより切ない内容だ。桜が散ってしまったようにあなたとの恋は終わったはずなのにあなたへの思いは変わらずに残っている。その切なくて悲しい思いを絶唱している。歌の原型は叫びであるという説を思い出させるような歌い方である。

ただ男が聴くとけっこうセクシーな歌でもある。それはすでに別れた恋人の体の感触まで忘れられないと暗に歌っているからだ。同じフレーズの繰り返しと最後の好きーという叫びが女性の性の衝動の感覚まで伝えている。こちらまで歌の感覚に巻き込まれてしまいそうだ。

大人の女性として恋や別れを経験しそれを歌として表現する。RYTHEMは3年前より成長している。それがうれしくもあり頼もしくもあり少し切なくもありで、だからこそまた応援したくなる。

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