スローフード運動について
YTさんへ。初コメントありがとうございます。同じ疑問を抱いた方のためにここで返事をすることにしました。そろそろ更新をしたかったというのもありますが…。
今、『優しい時間』を見終わったところです。ドラマの表層で展開するすさまじい人生の数々と、深層を流れるすべてを包み込むような優しい時間との対比。時間の流れって何なのだろうと考えてしまいます。
おっしゃるようにスローフード運動はイタリア北部の小さな町で始まりました。「スローフード」という言葉は、1986年にローマに『マクドナルド』第一号店ができたことに対抗する言葉として、町の知識人主催のある美食の会で生まれたもののようです。
わたしは前回の投稿で、『優しい時間』は「思想的にはアメリカの『スローフード運動』の日本版といった感じ」と書きました。あえてアメリカとしたのは、かつてのアメリカの反体制・反文明の運動が主にアメリカ西海岸の比較的富裕な知識人層に支持されており、そして現在のアメリカの「スローフード運動」も同じ層が支持しているところからです。
つまりアメリカの「スローフード運動」には知識人層による反体制、反文明といった体制批判、文明批評の側面が他の国よりも強い印象があるのです。
そして『優しい時間』にも知識人による体制批判、文明批評の側面があり、わたしの印象による「アメリカのスローフード運動」に共鳴しているように思えたのです。
スローフード運動自体については下のサイト等にくわしく書いています。
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